全焼き物ファンに捧ぐ、渾身の一撃!!
南青山・白白庵 企画「越境異人伝」 ① 『へうげもの』スピンオフ企画・激陶者集団へうげ十作

か の う た か お 個 展 「 器 掌 天 結 」 
KANO Takao solo exhibition “KI SHO TEN KETSU”



[日 程] 
2 0 1 6 年 9 月 1 7 日 ( 土 ) - 2 5 日 ( 日 ) 
※21日(水)は定休

[時 間] 
午前11時 - 午後7時

[会 場] 
白白庵(3階企画展示室)


★オープニングパーティー

9月17日(土) 17:00-19:00
参加無料
かのうたかおの酒器を使って、作家推奨の日本酒を振る舞います。
皆様お誘い合わせの上、お集まり下さい。




この度、白白庵としては初めての個展シリーズ第一弾として、京都の陶芸作家・かのうたかお展を開催致します。

かのうたかおは伝統的な京焼をルーツとしながらも、かつて滞在したアフリカの焼き物に強い衝撃を受け、土と火による原初を追究し続けてきました。
「琳派」関連のプロジェクトや漫画『へうげもの』スピンオフに関わるなど、美術や工芸の領域を越えた活躍も特筆すべきところです。
世は空前の「縄文」ブームの感ではありますが、これに反し、かのうの作陶には「弥生(土器)」の影響が強く感じられます。
装飾の少ない、カリッと焼き上げた薄焼きの器は、古代人の愛用した焼き物が現代に蘇ったかのよう。
登り窯で焚く炎に包まれた壺や鉢の質感は、どんな釉薬も敵わない魅力的な輝きと肌触り。
かと思えば、時に毒々しささえ放つ、さまざまな釉薬を施した酒器の数々。
そして、自身の美学の象徴と位置付ける「天アリ」シリーズは、土や石ではなく耐火煉瓦粉の一種「シャモット」に釉薬の原材料を混ぜ、陶芸史上著名な器や壺のフォルムを象り、あるいは任意の造形の型に詰め、作意と偶然が入り交じる独自の技法で、唯一無二の造形物(同時に「うつわ」でもある)を見せてくれる。
彫刻的な存在感と悠久の精神に満ちあふれた作品群は、「焼き物」の本流を見つめる者を魅了してやみません。

今回のタイトル「器掌天結」は、ストーリーとしての「起承転結」を予定調和的に予感させるものではなく、文字通り「器(うつわ)」と「掌(たなごころ=てのひら)」に「天(宇宙)」が広がり、かのうの豊かなイマジネーションと大いなる自然が「結」ばれることを願って名付けました。
弥生時代と未来とをつなぐ現代、まさに気鋭の陶芸家が示す、古くて新しい焼き物の世界を存分にお楽しみ下さい。

白白庵主宰 石橋 圭吾



かのう たかお KANO Takao (陶芸家 | 激陶者集団へうげ十作)

【略歴】
1974 京都生まれ
1998 京都精華大学美術学部造形学科陶芸専攻 卒業
1998-2001 青年海外協力隊隊員として西アフリカ・ニジェール共和国にて作陶指導(陶磁器隊員)

【主な個展】
ギャラリー揺(京都), ギャラリー中井(京都), ギャラリー白(大阪), ぎゃらりぃ西利(京都), TANADA ピースギャラリー(京都)

【主なグループ展】
2008 「ceramic site」(ギャラリー白 / 大阪)
2010 「やきものの現在」(ギャラリーヴォイス / 岐阜)
2011 「以美為用」(髙島屋京都店 / 京都)
2012 「CERAMIC MULTIPREX 2012」(クロアチア)
2013 「匠と侍」(阪急うめだ本店 / 大阪), 「東西当世数寄侍」(白白庵 / 東京)
2014 「京焼歴代展 継承と展開」(京都市美術館 / 京都), 激陶者集団へうげ十作展「その方も乙よのう」(日本橋三越 / 東京)
2015 激陶者集団へうげ十作展「青山事変」(白白庵 / 東京), 「米食系」(日本橋三越 / 東京)
     激陶者集団へうげ十作展「剽軽大茶会」(日本橋三越 / 東京), 「京・焼・今・展」(両足院 / 京都)
     激陶者集団へうげ十作展「ニッポニア ニッポン」(まるごとにっぽん / 東京)
2016 「春爛麺」(日本橋三越 / 東京), 「非凡栽」「KAYARISM」(伊勢丹新宿店 / 東京)

【受賞】
2008 「第八回国際陶磁器展美濃」・銀賞
2013 第一回『天祭 一〇八』「増上寺現代コレクション」・グランプリ



【企画・しつらえ】
・石橋  圭吾 ISHIBASHI Keigo(白白庵|有限会社ニュートロン)

【協力】
・山田芳裕『へうげもの』(講談社モーニング連載中)


★かのうたかお ワークショップ 「 天 ノ 欠 片 」を作ろう!

● 開催 9月24日(土)
● 時間 14:00~15:30(定員8名)
○ 料金 6,500円(税別) ※出来上がった作品はお持ち帰り頂きます。

かのうたかおの代表作シリーズ「天アリ」の欠片を、思い思いに瓶詰めにして作品に仕上げてお持ち帰り頂きます。
貴重な機会となりますのでお見逃しなく!

★ ご予約・お問い合わせは info@pakupakuan.jp (担当・石橋)まで!






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